<水谷 瑞山>
作者コメント:陶楽最初からのお付き合い。陶芸はもちろんだが、それ以外にもろもろを社長から教わりながら、今日に至っている。そのもろもろこそが、わたくしの貴重な財産になっている。

●色絵菊図向付(いろえきくずむこうづけ)
この向付は尾形乾山(おがたけんざん)の写しです。形を作るために土型から自分で作りました。展示会に行って本物を見て形状の違いに気づき、あらためて型を作り直した力作です。皿に映える緑の色がとても綺麗です。

●獅子香炉(ししこうろ)
桃山時代の利休所持の獅子香炉の写しです。耳や歯が折れているのが見所です。当時の考えでは完璧な作品は、のちに形をなくすと考えられていたので、わざとひびを入れたり欠けさせて不完全にしてあります。

●飴釉楽茶碗(あめゆうらくちゃわん)
本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)の写しです。ひびをあえて入れ、丸みを帯びた形に強さを加えています。