<瑞木>
作者コメント:陶芸を始めて、かれこれ15年以上がたちました。ここまで続けれれたのは陶芸が楽しくて好きなのはもちろんの事、やきものについて語り合える仲間がいるからだと思っています。

●備前大皿(びぜんおおざら)
作者が72時間にも及ぶ薪窯で焼きました。窯詰めで火の近くに置かれたため多少焼き締まりぎみですが、顔を炭で黒くしながら汗だくで焼き上げた思い出の一品です。

●洲浜大皿(すはまおおざら)
手回しろくろで作りました。今は電動ろくろが一般的ですが、細かい動きや表情を出すには、手回しろくろや蹴ろくろにはかないません。

●大擂鉢(おおすりばち)
桃山時代の備前擂鉢を題材にしました。この土の厚さから来る力強さ。そしてその力強さを打ち破るような櫛目の動きが見所です。

●阿吽の狛犬(あうんのこまいぬ)
やきものの狛犬は室町時代から現存していますが、各時代ごとの特徴があります。この作品は細身の体型が室町期の特徴を表しています。阿形と吽形で表情や細部が異なります。因みに「阿」はことの始め、「吽」は終わりを意味します。

●七輪焼成による湯のみ
作者が七輪で焼きました。フイゴで風を送り、火勢をコントロールして焼き色の変化を出しました。